コンセプト

2008年のリーマンショック。
大不況と言われる世の中で、金属加工の工場の生き残りを賭け、
地元信貴山にまつわる寅を金属で製作しました。
2009年春に完成したふりとらくんは、運よく2010年の寅年と重なり、
地元のお土産や贈り物としてたくさんの方にご愛用いただくことができました。

干支としてお求めいただいたお客様からの一言
「来年のうさぎも楽しみにしているね。」

当初、寅だけを製作する予定が
人と繋がりを持てることと、期待いただけることに喜びを感じ、
卯年のゆれうさぎも製作。そして…

「辰は干支で一番人気。絶対欲しい。」
いつのまにか毎年1つの干支を製作するようになりました。

ゆらり工芸は指で触れるとゆらゆらゆれる動作から、
悩み事が多い時、集中力が途切れてしまった時などに
動きを眺めることで少し心に余裕が生まれてくるような
癒しを見付けてもらえたらと思います。

使い方、飾り方は決まっておりません。逆にお客様に提案をいただいております。
アレンジしてお飾りいただいたお話を聞いたり、写真をいただくことで、
新しい発想や刺激をたくさんもらうことができ、
それが次の製品のエネルギー源となります。

十二支がひとまわりして全ての干支が完成しても、
更に進歩していける工芸品を目指し、
これからも出会う皆様と一緒に歴史を刻んでいきたいと思っております。